私の愛すべき、ランドクルーザー80です!


HDJ81V  
80系は、平成元年十月、60系の後を受けデビューし、平成十年一月、100系にバトンタッチするまでの九年あまり生産され、その間、二度の大きなモデルチェンジを受け、オフロード寄りのセッティングであった初代から、よりオンロード思考の強いサスセッティングを持つ二代目、搭載エンジンとエアバッグや生産コストを落とす為の大幅な内装の変更を受けた三代目、と渡った流れを持ちます。
 と、それ以上の蘊蓄は、雑誌などに任せ、ユーザーの目から見たランクル80、特に、私の乗っているS−HDJ81V(バンVXリミティッド)の紹介を一つ。

 一般の人は、ランクルと言うと、多分80の事を思い浮かべるんじゃないでしょうか、それほど世のRVブームに乗って、「ランクル」の名前をポピュラーにしたモデルであり、それゆえに、四駆マニアではない人にも広く乗られ、高級SUVとしての捉え方をされ、一部のランクリストから「あれは、ランクルじゃない」と、言われた時代もありました。

 しかし、80は、シンプルで頑丈な前後リジッドのサスペンションを持つ最後のランクルであり、電子制御なども二代目からのATぐらいであり、エンジンも、ディーゼルターボモデルはトラック並みの直接噴射方式のYAMAHA製船舶用エンジンであり、その耐久性は折り紙付きです、実際、私の80は、H12年10月現在、215,000kmをカウントしてますが、なんともありません。

 フルタイム4WDがもたらす走行安定性は、雨の日等の高速走行を楽なものとし、パワフルなエンジンと、前後リジッドはコイルのおかげでなかなか乗りごこちの良いものとなっており(私の80は、かなり硬い足回りの為、一般道ではちょっと硬すぎますが!)長距離走行も疲れません、その上、前後リジッド構造は、オフロードにおいても、その自由長の長さは路面追従性、走破性と言う点においても優れた性能を発揮します(シンプルで、壊れ難い、と言う点では、そのリンク類の多さゆえ、リーフリジッドに及びませんが。

 ランクル100系も、かなり良い車なのですが、時代のニーズに流されて、よりオンロード性を追求し、95プラドに続きフロント独立(輸出仕様の中には前後リジッドも存在しますが)と言う方式を採用した為、オフロード走破性、耐久性、共に疑問を持たざるを得ない構造となってしまい、その事からも80は、ワークホースと呼べる最後のランクルでしょう。

 最後に、決して雑誌などが言わない事があります、80系までのランクルが、その後に続く、90系プラド、100系、と決定的に違う点、そうです、GOAじゃないのです! GOAは乗員保護の為、フロントとリアにクラッシャブルゾーンを設けています、そのため逆にその部分は、壊れ易く出来ています。この事は四駆本来の使い方をするには逆に都合が悪く、実際95プラドなどは簡単にシャーシが曲がってしまった車も出ております。(GOAのほうが、人にはやさしいんですよ! 念のため)

 ながながと書きましたが、80はシンプルな構造ゆえ、カスタマイズしやすく、サスセッティング次第で、驚異的なトライアル車にも、100系に負けない乗りごこちを持ったグランツーリスモとしても仕立てる事が出来、なおかつ、その比類の無い耐久性は、車と言うより、使い込める道具であり、一生物に出来うる自動車だと言えます。あの、メルセデスベンツが恐れるトヨタクォリティーと言うものを十分に理解できる一台です。


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